ハンコよもやま噺。

 

 

☆このコンテンツではゴム印や印章に纏わる話などを紹介したいと思います。

 

1.鋳造ゴム印の歴史

 

 最初は日本におけるゴム印のはじまりについてです。

 

 

明治18年鋳造ゴム印はイギリス人のEM・リッチホールド氏が製作を始めました。それと相前後してアメリカでアメリカで鋳造ゴム印の製作がはじめられました。

 

日本では明治20年に横浜で歯科医師のアメリカ人が石膏型でゴム印を製造。明治21年頃に東京の大貫さんと言う方が゛製造を始め、明治32年に東京の内田政吉氏、大阪の増本定三郎氏が鋳造用ラバーを初輸入しました。

 

明治32年頃に回転判を製造、当初の継ぎ目は絹糸で縫い合わせていたそうです。明治44年に神戸ダンロップ社が日本で初めてラバーを製造を始めて、大正3年以降はハナキラバー、角ラバー製造、出荷されるに至りゴム印が各地で鋳造されるようになり以後、製造法も石膏で型取からボードと進化をしながら現在に至っています。

  

ゴム印が日本で作り始められてほぼ1世紀。弊社は創業53年ですが私の子供の頃は石膏の型にラバーを流し込んで鋳造していたのを思い出します。型にラバーを流し込み作るので鋳造ゴム印といわれ、ゴム印工場の事を「鋳造やさん」「流し込み屋さん」と呼ばれたと聞きました。またアメリカ人の歯科医師が作ったのが始まりも面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

2. 勘定科目印のお話し。

 

今回は帳簿や伝票の科目に押す勘定科目印について話させていただきます。

 

仕事で経理に携わっている方は使っていると思われます各科目ごとに売掛金、買掛金、出張旅費とか伝票や帳簿に押すゴム印です。

 

科目も多い分区分けするのに苦労されている方も多いかと。

印箱の納め方に皆さん工夫されているようです。印箱の区切り板は自由に組めるので例え

ば左は入金科目、右は出金科目と場所を決めたりと出しやすいように位置も決められたり。

 

既製品でカラー台木に付けて色で科目が分かるように売っている科目印もあります。

 

今は便利な会計ソフトもあり、帳簿付けはパソコンでという処もあっても科目印もまだ現役で

期末や決算期など買にいらっしゃるお客様も多くいらっしゃいます。

 

☆弊店では既製勘定科目印は特価150円(税別)で承っています。

 

 

 

 

 

 

 

3.印鑑のサグリ(印鑑の上を示す凹み)のお話し。

 

今回は印鑑についての薀蓄です。お手持ちの印鑑を手に取られて触ってみて凹みがあるでしょうか。

 

あればそれがサグリと言って「ここが印鑑の上ですよ」と指の感触で分かるように凹みをつけてあるのです。凹みを上にして押すと字が傾いたりせずに真っ直ぐ押せるという事です

 

実はこれには意味があるのです。凹みがあるものは認印とか利用頻度が高い印鑑に適していて一々印面を見てから押す手間を掛けずにポンポンと押すのに便利になってます。

 

 

 

 

 

 

 

今度は持ってみても凹みがなく金色や銀色の細い板が埋め込まれている印鑑をお持ちの方もいらっしゃると思います。これも印の真上を示してますが平なので指の感触ではわかりません。当然、押す時に印面を見る必要が出てきます

 

 

これは実印に使われる事が多く、実印は法的に個人(法人)を表す印鑑なので大切な不動産の売買の契約書や商品購入や保証人の書類に押されるので場合によっては押したことにより人生が一転する事もあるので「印面を確認するとともに押していいのかよく考えて押してください。」という意味も込められています。

 

 

 

 

 

 

このように印鑑の一部にも意味が込められていて作り手の先人が押される方が使いやすいだけでなく大切な場で使われるだけに良い方向へ人生が進むようにとの思いから作られたているのです。

私も実印は使われるお客様が押すことで人生が一歩でも前進進みます様にと願いお渡ししています。詐欺事件も横行しているご時勢。どうか実印だけでなく印鑑全て押す際は印面を見て確認して考えて被害に巻き込まれる事がないようにしていただければと思います。

 

 

 4.ご注意下さい。ゴム印と樹脂印は別物です!

 

今日はゴム印と樹脂印の違いをお話ししたいと思います。

最近ネットショップのサイトを見ていて「樹脂ゴム印」というコピーを見てどういう事だろうと作り手として違和感を持ちました。ゴム印は樹脂印とは全くの別物であるからです。

 

ゴム印は文字通りゴムで出来たスタンプです。当サイトのコンテンツ「ゴム印の出来るまで」をご覧いただけますと分かるのですが工程も母型(凸版)⇒型取り⇒ゴムの流し込みで出来上がり、ゴムのスタンプだけに弾力性もあり捺印も綺麗に押せます。耐久性も樹脂印よりあり長い間お使いになれます。

 

 

一方、樹脂印はゴム版でなく樹脂版をそのまま印面にしたスタンプです。

 

工程も樹脂にフイルムを焼き付けて洗い出せばそのまま乾かして印面に出来るのでゴム印のように型を起こす必要もなく手間も掛からずに製作できてコストも安く仕上がります。

 

樹脂ですから弾力性はゴムのようにははいかず耐久性も寒くなると樹脂が凝固して印面ががポロポロと崩れるという事例もく耳にしています。最近は各メーカーも改良しているとはいえゴム印には敵いません。

 

 

 

以上の事から弊店では昔ながらの赤ゴムでゴム印を作っています。ゴム印と謳いながら樹脂印だったり、ゴム樹脂印などと入り混ぜたネーミングで売る業者もいるのでお気をつけ頂きたいと思います。物づくりたる者、お客様に製品の情報は正確に正直に伝えて欲しいものです。

 

 

 

5.活字のお話し

  

最近、活版印刷が見直されていると言う話しを聞きます。刷り上がりの印刷物ですとインクの香りがして文字もとても綺麗でくっきりしていてそれが活字生み出す良い処です。

 

ゴム印も昔は活字で組んでいて活字棚から1文字づづピンセットで活字を拾いケースでお客様の要望の大きさに組んで版下を作っていました。とても根気がいる仕事で長年の経験でどの場所にどの文字があるかを知り素早く文字を拾ってケースに組んでいくのは熟練の職人仕事です。

 

 

子どもの頃に両親が活字を拾い組む姿はとても手早く格好よくみえました。

 

 

時代が進み活字から写植機に組版の方法も変わるのですが活きた字と言うとおりに一文字づつ組んでいく活字は機械でなく100%人の手による組版なので温もりある作業だったと懐かしく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.印鑑と印章ケースのマッチングのお話し。

 

 

今年最初のよもやま噺は、印鑑と印章ケースの話しです。皆さんのお持ちの印鑑の素材は何でしょう? 柘から象牙まで様々と思います。それではそれを収納するケースは? 印材とケース、此れはマッチングがあり印材のグレードが上がればケースもそれに応じてグレードの高い物を選ばれるのがベストなのです。 

象牙の実印には最高級に相応しいトカゲ革。オランダ水牛、黒水牛にはそれに準じるトカゲ革。柘には牛革や揉み革をお勧めしています。  ケースも今や様々で和柄からワニやトカゲに似せた人工皮革までありますが、やはり天然皮革が使っていて味わいが増すのでお勧めです。

 

 ケースと印鑑のマッチングのお話しでした。

 

 

 

 

 

7.見出しインキは冬場は温めて使います。

 

 

今日は立春。暦の上では春ですがまだ寒い日が続き関東地方も明日は雪とか。寒い季節では気を遣うのは見出しを押すインキです。

 

チューブから適量をガラス板に絞り出してローラーで伸ばすのですが、この季節は板が冷たくなり薄く伸びません。とある親方はガラス板を下からライターで軽く炙って温めてからインキを伸ばしたそうですが、私は朝、工場のガスヒーターをつけると少し離したところに立てるようにして温めてます。

 

最初はヒンヤリしていたガラス板もヒンヤリが取れたくらいでインキをローラーで伸ばすと薄く伸びてくれて印面にボッタリ着く事は避けられます。

 

こうして季節によって工夫することで安定した仕上がりに繋がります。

 

 

 

 

 

 

8.印鑑ケースの朱肉(パット) のお話し。

 

印鑑をお買い求めと共にケースもお買い求めいただくと思いますが印鑑を納めると共に朱肉が入ってる事にお気づきと思います。今は練朱肉でなくパットが入っていてスグに着けられるようになっています。


このパットを(落とし)と呼ばれていて実の処、私も何故そう呼ぶのかは謎です(笑)

 

 

これも年数と共に着きにくくなるので交換が必要で、弊店では無料で弊店商品以外のお客様にもお取り換えしています。

 

 

お持ちのケースを見て古くなっているようでしたら弊店にご遠慮なくお越しください。その場で交換いたします。

 

 

 

 

 

 

 

9.訂正印のお話し。

 

3月決算期となり経理のお仕事されてる方はお忙しい事とお察しします。

計算ソフトが普及したとは言え、3月、9月の決算期になると需要も多く健在です。

 

 

皆さんこれを何と呼ばれますか? ご来店されるお客様は「マメ印下さい!」といらっしゃる方も

多いです。正式には帳簿や伝票で数字を誰が訂正したか示すために二重線引いた上に捺印するので「訂正印」と言いますが、簿記に使うのと柘や黒檀の印材から「柘ボキ」「黒ボキ」と私達は呼んでいます。

 

 

呼び方も様々、今日は訂正印のお話しでした。

 

 

 

☆弊店でも既製訂正印、取り揃えてます。また別製でお彫りすることも承ります。

 

 

 

 

 

 

 

10. 郵便に使うゴム印のお話し。




会社の大量の郵便物など料金別納郵便というゴム印を押したり、見たことがあるかと思います。この小豆色のニギリ台を長柄(ながえ)と言い、続けて捺印するのに適しています。

この他に柄の短いのは共ニギリと言います。

何も郵便専用でないので検印で押すさえも便利です。テレビドラマや映画で決済のシーンで「よろしい!」とばかりにドーンと押すタイプと言えば『あれかっ』と思われる方も多いかと。

 

今日は郵便などで使われるゴム印のお話しでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

11.カラー台木のお話し。

 

ゴム印の台木と言えば木のイメージが強いのでずか、プラスチックのカラー台木も存在します。

用途としては勘定科目印で科目別に色分けして印箱の中で探しやすくするためでした。パソコンで帳簿が付けられるご時勢となり出来合い品の姿はなくなりましたが、今も注文があります。

 

科目印だけでなく学校の氏名印で男子は青で女子はピンクにしたり、何も科目印、氏名印に限らずお客様の用途に合わせた大きさもご用意出来ますので便利なのには変わりありません。カラフルでオシャレな感じがしますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

12. 印鑑は彫り直せて使えるってご存知ですか?

 

「子どもが生まれたから口座用の印鑑を作ろう!孫に印鑑を作ってあげよう! 」 皆さん印章店でお買い求めになる事と思います。

 

その前に、箪笥の中に眠っている古い印鑑を思い出してください。

 

お祖父ちゃんお祖母ちゃんが遺された象牙や水牛の印鑑がありましたらその印鑑をお店にお持ちください。印鑑は彫り直しが可能なのです。

 

彫直しとは「改刻」と言って刻印されている処を摺り切りといって平らにして改めて刻印することです。

印鑑はエコであるだけでなく、親から子へ子から孫へ温もりも伝えることも出来るのです。 

 

 

 

 

 

13. 写植のお話し。

 

 

以前、ゴム印の組版で活字のお話しをしましたが、今回は活字から写植に移り変わるお話をさせていただきます。

写植というのは写真植字の事で印画紙とい紙に字を写して写真と同じように暗室で現像します。

文字盤と呼ぶガラス板に文字がズラリと並んでいて、そこから文字を拾う様にしてシュレバーというレバーでシヤッターを切り文字を焼き付ける作業で版下を組みます。 それも五十音順に文字が並んでいるわけでなく「一寸の巾なべぶたしんにゅうは・・。」と文字の編や作りといった形で並んでいて先の経文のような言葉を覚えてこそ使いこなせる最初は悩ましいものです。

 

これは写植が開発された当時は文字が読めない人も多い時代で読めずとも文字の形から字を拾い組めるようにという事から出来たそうです。文字盤もメインプレートと言われる大盤からサブプレートと呼ばれる外字や図形のの物まで書体に応じて取り替えて印字していました。

 

この写植が広まったのも活字だと活字棚が場所をとり立ってピンセットで1文字づつ拾う手間が座ったまま印字で来て早く組めるというので広まりました。但し最初は割り付け計算と言ってバランスよく字を組むために何ポイントの数字が何文字だと何㎝と予め計算して数字をダイヤルで定めてはみ出す場合はレンズで長体・平体といって幅に合せるべく変形させたりとテクニックも覚えるのが大変でした。

 

PCのように画面で打ちこんだ文字がモニターで見られるようになるのは写植全盛時の後期の機械でそれまでは画面でなくマス目ガラス板に打ち込んだ字のかわりに点で記されたのを見て確認していました。 計算間違いや誤字などするとその場で1字削除して打ち直しが出来ないので最新の注意で作業したものです。

 

 

やがてモニター付の機種が開発され導入された時は楽になったとホッとしたものです。やがて電算写植機が開発されてPCに近い計算能力もつき、それも束の間でPCが普及して写植機は徐々に姿を消していきましたが今も現役で活躍している所も多いのも事実です。長くなりましたが写植の話しでした。

 

此方が写植機です。これは後期のモニター付の機種です。白いレバー状のものがシユレバーで左下に文字盤が見えます。覗き込むようにして文字を拾い固定してシュレバ―を下げて印字します。左隅にモニターが見えます。

 

 

 

 

 

 

此方は文字盤です。下から照らされていて左手で可動枠にはめこまれた文字盤を左右上下に動かして文字を見つけて拾います。

 

 

 

 

写植機のパンフレット。色々と出てました。私が最初にオペレーションしたのがこの機種の後継機でした。上の部分が升目になつていて字を打つと点線になりそれを見てバランスを確認してました。

 

 

 

 

これも懐かしいです。モニターこそないですが操作が上の物より進歩してました。

 

 

 

 

 ようやくモニター付の機種が生まれ組版した文字もみられるようになりました。

 

 

 

 

 

 

14.ゴム印印影や付属品のおよそ半世紀前のカタログ写真。

 

弊社は創業が1961年ですから、半世紀にわたってゴム印を作っています。工場から色々と骨董品みたいなハンコも出てくれば色々と。

今日はおそらく半世紀位前のカタログのはしりのような本にあるゴム印の写真を紹介させていただきます。

 

 

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スペシャルパッドも事務用ゴム活字も私も実物は見たことがありません。レトロ感が抜群ですが当時としては先端のスタンプだったのでしょう。現物があれば作り手とし見て使ってみたいものです。今日はレトロなカタログでした。

 

 

15. ゴム印台木の形状、アイロン台、鍋蓋(ナベブタ)

 

ゴム印を貼り付ける台木も様々で今日紹介するのは主に大きい面積のゴム印に用います。理由は押したときに力が入れやすくきれいに印面がでるからです。印面が大きいと押すのも大変で両手を使って押すのに此方のタイプが押しやすいです。今回、10㌢四方のゴム印のオーダーを頂いたので押しやすいようにと作りました。 ゴム印は押したときに綺麗に印面が出てこそ!お客様が使いやすくきれいに押せる台木を提供したいと思います。

 

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ナベブタ台木20200907_16355434.jpg

 

 

16.製版カメラ

 

ゴム印作りの元となるのが版下。版下と言っても写植機で印画紙に現像した文字版下からイラストにロゴまで様々です。版下をセットして製版フィルムを入れて文字やイラストにピントを合わせて撮影します。現像したフイルムを感光材に露光して焼き付けゴム印の母型作りに進めます。フイルムの現像も現像液と定着液に空気が極力入らないように取り扱いも神経を使いました。古くなると劣化して綺麗に現像できないとやり直しなので液の交換時期をノートに記したりして管理しました。

 

今ならお客様から送信頂いたデータをダイレクトにPCに取り込んだり紙データーもスキャナーで取り込めるので需要は減りましたが現役でカメラを使っているゴム印工場もあります。

 

 

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 17. 印章の書体、吉相体(印相体)のお話。

 

皆さん印鑑を作られるときに書体を選ばれる時に迷われることもあったかと思います。

 

その中で吉相体(印相体)という書体があります。開運書体と称してテレビショッピングなどでも扱われていて「〇〇山△△寺で祈祷して著名印章作家が監修」とか宣伝されているのを観たり、ラジオで耳にされた方も多いと思います。

 

印相体という書体はラジオ通販で簡単に買えるのが不思議で、本来は印相学を学んだ印刻士が依頼された方の生年月日に字画数などから印相学に基づいてデザイン、印刻して鑑定書も書いて渡すのが本姓の吉相体の印鑑で勿論鑑定書付となればその代金も付加されます。

 

吉相体を希望されれば弊店でも何処の印章店でも普通に彫ってもらえます。印相体は八方篆書体と言って篆書を崩した書体なので鑑定せずとも彫ることは可能なのです。弊店では普通料金で承っています。

 

以前に吉相体を注文された起業したお客様が「これ持ったら儲かりますか?」との質問に「あの店で彫った印鑑持つと必ず儲かるという店があれば商売敵であろうと私もその店に買いに行きますよ。あくまでも縁起物の書体ですからお仕事お励み下さい。」とお応えしました。

 

 

怪しい宗教でも売りつけられたとか言う話も聞きますが、印章一つで運が開ける落ちるという事はないと思います。

一つ言えるのが吉相体で彫られた印材はさぐりや丹「印鑑の上部が分かるようにする印」を付けません。これは印鑑を押す時は自分で印面を確認する時に押していいのか良く考えてとの思いも込められています、

 

書体に関係なく印鑑は土地取引や会社の売買取引で押したことにより法的にも逃れられない重荷をのしかかる事もあるので「押す前に良く考えて」という事に繋がります。開運を願って彫った印鑑でも詐欺などは印鑑が見抜いてくれません。作り手としては書体は何であれお客様が安全にお使い頂けますよう願って彫らせて頂いてます。開運書体のお話でした。

 

 

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